ども!テクテンです!
「軍艦島」こと、長崎県の無人島・端島へ行ってきたぞ!
ご存知だろうか?
実はこの軍艦島、一般の観光客でもかんたんに上陸することができるんです。
手続きもとても簡単。
軍艦島クルージングに申し込むだけでOKという手軽さ!
2015年に世界遺産にも無事登録されたこの軍艦島。
なんと2009年までは上陸すら禁じられていたのだ。
またいつ上陸禁止になるかもわからない。
廃墟マニアでなくても一度はぜひ見て欲しい。
こんな隔絶された小さな孤島で、日本の高度経済成長期を支えた人たちが実際に存在してたんだよ。
この半人工島で生まれ、育った人が実在しているんだよ。
そんな昭和の息吹を感じられる島。それが軍艦島。
今回は上陸方法や島の風景レポート、そして軍艦島の未来を語っていくぞ!
テクテン
中身をチェック!
軍艦島への上陸はツアーを利用しよう
というわけで、今回ぼくが利用したのは高島海上交通さんの「軍艦島上陸クルーズ」だ。
JR長崎駅から徒歩10分くらいの元船桟橋から船に乗り込むことができるので非常に便利。
船は「ブラックダイアモンド」という小型高速船に乗る。
観光客の上陸が可能になったとは言え、個人で船舶を借りて軍艦島に上陸することはできない。
必ず上陸ツアーをやっているツアー会社を利用することになるぞ。
では、ツアー詳細を見ていこう。
コースの工程表はこんな感じになっているよ。
午前便と午後便の2種類がある。どちらも往復で3時間ちょっとのツアーだね。
実際に軍艦島に上陸していられる時間は1時間程度。
厳しい長崎市のルールがあるからそこはしょうがない。
途中で高島という別の離島にも寄港するよ。
ここで休憩とトイレを済ませておこう。
料金プラン
大人は3,600円と端島施設見学利用料の300円を合わせて合計3,900円。
意外と安い。
テクテン
- 時化(悪天候)の場合は船が出ない
- 船は予想以上に寒い!防寒をしっかりする
- 荷物は最小限にすべし
距離が短いとは言え、船に乗ることになるので海が荒れていた場合は当然出航できない。
2月と9月はほぼ9割が上陸できているのに対し、7月の「上陸率」は僅か34%にとどまる
wikiによると確率的にはこんな感じらしい。
ぼくが上陸したのは昨年10月だけど、台風の時期もすぎていたし、普通に上陸できたぞ。
狙い目は2月 or 9月。7月は避けた方が無難だね!
それから船はめちゃくちゃ寒い。
日が出てすげー天気がよかったけど、海上は風を遮るものが一切ない!!
船は往復で少なくとも数十分は乗ることになるので必ず防寒着は持っていこう。
あとは荷物。
一応、船にはスーツケースくらいの大きさだったら載せてもOKということになっている。
が正直めっちゃ邪魔になる。
スーツケースを持って上陸、なんてことになったら最悪である。
長崎駅のコインロッカーなんかに大きい荷物は置いてきた方が絶対いい。
参考リンク
高島海上交通:軍艦島上陸クルーズ
いざ軍艦島上陸!史実を目に焼き付けろ!
着岸すると、その異様な光景に目を奪われるだろう。
高い防波堤がまるで城壁のようだし、いくつもの朽ち果てた鉄筋の建造物。
本当にどこか異国の地にタイムスリップしたような気さえする。
上陸後の探索ルートはこんな感じだ。
この黄色のルートに沿って探索していくことになる。
※クレイジージャーニーがわかりやすかったので画像を拝借
基本的にツアーガイドさんが軍艦島の歴史とともに島の施設を説明してくれる。
当時の炭鉱の跡地をはじめ、島の住人が利用していた学校、病院、団地などあらゆるものが見れる。
ほんとうに、この島が人間社会の縮図であったことが痛烈に伝わってくる。
そこに人々の営みは確かに存在していたんだ。
それと同時に、荒廃した島の風景はアニメやゲームの世界にも通ずると感じた。
まるで宮崎駿の世界みたい。
ひょいっとその辺から島を守る巨神兵が出てきてもおかしくない雰囲気だ。
テクテン
素人撮影だからブレブレでめんご・・・
観光だと見れる範囲は限られている。ちょっとこの辺は残念だね(;・∀・)
建造物の中や、高層階などは市の許可がないと危険なため立ち入りができない。
ちなみに過去の例だと、2013年にB’zがプロモーションビデオ撮影のため立ち入りの許可がおりている。
軍艦島は消滅するかもしれない
「今しか見れない」と言ったのには理由がある。
軍艦島は2015年に世界遺産に登録された。大変喜ばしいことだ。
ただ、その遺産を「保存する技術」が存在しないんだ。
実際にぼくが訪れたときも、島の防波堤は波の浸食によりぼろぼろにくずれていた。
台風がくるたびに、貴重な当時の建造物もどんどん破壊されていってるらしい。
時間の経過とともに、軍艦島はその姿を失いつつある。
だからこそ、今まだ存在しているうちに、この史実を知っておくべきだとぼくは思っている。
ガイドさんの話しだと、このツアーの参加者は観光客だけではないんだって。
島に「帰省する人」も参加しているのね。
つまり、この島で生まれた子供たちが炭鉱が閉山したあと、大人になってツアーに参加して軍艦島に戻ってくるんだよ。
自分の生まれた故郷に戻る手段がこのツアーしか残されていないんだ。
考えさせられたよね。
軍艦島はこんなにも美しく、そして残酷だ。
その真実を自身の目で確かめて欲しい。
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